そもそも私たちは、何のために働くのか?

 
【新卒で入社して一年】
http://anond.hatelabo.jp/20080323175904
 
【これ読んで「転職考えろ」とか言ってるやつってアホだろ】http://d.hatena.ne.jp/ryozo18/20080324/1206301703
 



 
誰もが、それぞれの基準で「正しい」ことを言っている。
誰一人として間違ったことは言っていない。
けれどそのことごとくが、すがすがしいほどかみ合っていない。そのため、誰も彼もがお互いのことを「あいつバカだろ」と認識している。
 
「『仕事』とは、誰のために行う行為ですか?」
 
この前提についてのコンセンサスを取ろうという姿勢を見せる者は誰もいないまま、ブックマークもトラックバックも、「自分だけの前提」の上になりたつ「自分の正論」ばかりで溢れかえっている。
 
先の質問に対する答えには、たとえば、こんなバリエーションがある。
 
「自分(の現在)のため」
「自分(の将来)のため」
「家族のため」
「会社のため」
「自分の仕事の結果で影響を受ける全ての人のため」
「社会全体のため」
 
これらは全て等しく正しく、そして等しく尊いものだ。
どれを選ぶかは個人の勝手だし、それを目的に据えた上で価値判断を行うのもやはり個人の自由(そしてその個人の責任)だろう。
 
そしてここで選んだ答によって、その人の「正論」は変わる。
上のリンク先、およびそのコメントやブックマークで、様々な人が様々な「正論」を持ち出しているように。
 
ここにおいて他人に出来ることは、本来、ほとんどないはずだ。
せいぜい、「君がその道を選ぶことは周囲に対してこういう影響を与えるんだ」などの情報を与えて、判断の密度を上げることだけじゃないだろうか?