「神はいない?」偉人たちの無神論的な50の格言

 
らばQ:「神はいない?」偉人たちの無神論的な50の格言
http://labaq.com/archives/50944400.html
 
記事自体は非常に楽しいものなのだけれど。
 
偉人たちそれぞれが格言の中で使っている「神」「宗教」などの言葉が、それぞれにまるで違うものを示している(時代も民族も違うのだから当たり前だ)ということに、まったく触れられていない。
 
その点について心得ている者は、そもそもそれが当たり前のことであると考えているため、問題であるということを認識しない。
逆にその点について心得ていない者は、そもそも「神」「宗教」などの言葉が、民族・文化・時代などなどによって意味を変化させるということ自体を理解できない。
後者の者たちが愚かなだけだと笑うことは容易い。が、愚かと笑って済ませようとする者が愚かではないという保証はない。そうでなくとも、この日本人という民族は、異文化の存在を意識に容れることを苦手にしているのだ。
そんなわけで、
 
「昔のえらい人がみんなで宗教とか叩いてる」
「やっぱ宗教とかバカなんだな」
 
リンク先の記事がそんな悪質な思想誘導として働いていたりしたら嫌だなぁなどと、余計なことと知りつつも、どうしても気になってしまうのだった。